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JUGEMテーマ:自分が読んだ本

 

 改めて読んで思ったのは、女の子向けのレーベルで出版されたにも関わらず、恋愛要素のほぼ無いストーリー。人間同士の触れ合いや信頼、キリンが王と選ぶと言うシステムの中で、どうより良く生きて行くかがテーマで、人はボコボコ死ぬし、そんなにキラキラしたストーリーと言う訳ではない。

 恋愛は本来生殖行為と相まっていて、人が子孫を残す為の本能なのだが、その部分を完全に削ぎ落してしまっていると言う衝撃的な異世界の状況が、当時凄いなぁと心底思った部分。異世界転生でなろう系の小説があるが、この世界観においては、日本から十二国に流された人の場合、流された場所や自分自身の意志の持ち方次第で悲惨な目に遭うことがほぼ決定しており、吉田講堂から机をくぐってこっちに来てしまった元東大生の先生が、厭に流れ着いた事と知識量の多さで、安定した暮らしをしていただけになっている。

 鈴に関しては運良くて良かったね。と言う感じ。

 

 人の生死はあっさりと決まるもので、最新のシリーズでもガンガン死人が出ていて、良い意味で掘り下げられている人間まであっさり死んでいる。拷問されちゃって酷い事になっている人も居るし、レーベルが変わっているからまぁいいかと思うけれど、今回は凄かったなぁと思う。泰の兵士の歌が繰り返し出てきて象徴的。

 

 個人的には、珠晶が好きだ。「図南の翼」は小生意気に見える幼い少女が、それでも強い意思を持って昇山して行く話。周囲にどう見られているのか理解した上で、それでも自分の意思を貫く姿は、幼い少女ではあるものの、周囲を引き付けて王であると納得させるに足る姿だと思う。天が王を決めているので、天の意志(運の良さ)も、王になるのに必須と言う世界観も生かされていて、読んでいて楽しかった。

 

 それに比べて、不運な泰を見ていると、可哀そう過ぎて王朝長く持つのか不安になる。ここまで頑張って大勢の犠牲を出したにも関わらず、王朝短命だったら、悲しいかも。

 


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